海老蔵でおなじみの成田屋の歌舞伎十八番にもなっている平景清。

その兜に納められていた守り仏「景清観音像」。

景清とは辺安時代、勇猛な武将として知られていた武将で、本名は「藤原景清」という。

景清には、不思議な伝説がいくつもある。

壇ノ浦合戦で平家の武将の多くが海に沈んだ中で、生き延びた事でも有名で

合戦場では景清目掛けて多くの弓矢がいられましたが、なぜか1本も当たることがなかった。

それの光景は、観音様のお力としかいいようのない、不思議な光景だったそう

その守り仏のご利益の強さゆえ、その後何度も盗難にあう。

盗難にあうたび、その持ち主を呪い。

「これはたまらん」と思った盗賊が、景清観音像を、名古屋のあるお寺に持ち込んだ。

持ち込まれたお寺の和尚様、ある時から毎夜不思議な夢を見るように。

観音様が夢枕に立たれ「広禅寺に帰りたい、広禅寺にかえりたい」と仰る。

気の毒に思った和尚様が、必死に思いで寺を見つけ、広禅寺に観音様を戻されたというお話しが残っています。

景清の演目は、歌舞伎だけでなく、能などでも演じられる人気の演目です。

祈る事で、不思議な力で守ってくださるとされる観音像です。